おもしろ文明開化百一話~教科書に載っていない明治風俗逸話集~

型番 978-4897044453
定価 1,650円(税150円)
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鳥越一朗 著

A5版 280ページ

異例の短期間で近代化を達成した明治の日本。
しかし、新政府の急激な欧化政策に、庶民たちは
ドタバタの連続だった……。
洋装、断髪、肉食、廃刀、改暦、苗字許可、
学制、鉄道敷設、混浴禁止などなど……当時の新聞・雑誌から拾った、
文明開化にまつわる101のとっておきエピソードを収録。


明治維新は、日本史上他に類を見ないほど、庶民の風俗に大きな変化を与える出来事でした。
維新に伴う文明開化によって、和服が洋服になり、チョンマゲが散切りになり、帯刀が丸腰になり、肉食が解禁になったのです。
しかし、「西洋では二百年かかった近代化を日本は七、八年達成しようとしている」と在日英国人が感心するほど、明治新政府は、急ピッチで近代化を進めました。
政府の急激な欧化政策に、振り回されたのは庶民たちでした。その結果、現代人から見れば、珍奇であったり、滑稽であったりするエピソードがたくさん生まれました。
本書は、そうした庶民たちにまつわる「おもしろ話」を集めたものです。明治初期には、多くの新聞、雑誌類が発行されており、その記事の中からも興味深いものを取り上げ、わかりやすく紹介しています。
何と浅はかなとつい噴き出してしまう話も多いのですが、我々のごく近い先祖たちが、文明開化の流れの中で、どんな反応を示し、
いかなる行動をとったかを知ることは、新たな文明社会を考えるうえで、きっと意味のあることと思われます。

目次
装い
1男の洋服~犬に吠えられる~
2女の洋服~アヒルが文庫を背負ったよう~
3散切り~吊るされた数百の髷~
4束髪~乃木将軍が嘆いた「二百三高地」~
5お歯黒禁止~電信普及でぶり返し~

6牛鍋~角のない「午肉」~
7カレーライス~カエルがネギ背負った?~
8ビール~「ビヤホール」は和製英語~
9牛乳~ブリキ缶で配達された~
10コーヒー~牛乳の臭みを消す香料だった~
11ラムネ~殴るのに便利だったラムネ瓶~
12氷水(かき氷)~五稜郭から氷を運ぶ~
13煙草~熾烈な広告合戦~
住・街
14擬洋風建築~日本人大工の独創性~
15ガス灯~占いによって灯った?~
16アーク灯~昼と見まがう明るさ~
17凌雲閣~日本初のエレベーターは釣瓶式~
18奇怪な人造富士~暴風でもろくも崩れた張りぼて展望所~
生活
19石油ランプ~普及が進むと国が亡ぶ?~
20銭湯~日に九十回も入浴した男~
21太陽暦~間違えられた婚礼の日~
22定時法~難しかった時計の見方~
23マッチ~お化けと勘違いして気絶~
24勧工場~明治のショッピングモール~
身分
25華族~探偵が不祥事を捜査~
26士族の商法~落語のネタがごろごろ~
27苗字~いい加減な命名法~
28結婚~破綻した「契約結婚」~
治安
29廃刀令~摺子木を腰に~
30仇討ち禁止令~それでも父の仇を討つ~
31徴兵令~頻発した徴兵逃れ~
32巡査(邏卒)~あだ名は「三尺棒」~
33事件簿一~毒婦~
34事件簿二~暗殺~
35事件簿三~ピストル強盗~
36消防~作動に時間のかかった蒸気ポンプ~
交通
37一銭蒸気~年間二百万人が利用~
38陸蒸気~年寄りが手を合わせる~
39人力車~日本人が発明した文明のリキ~
40鉄道馬車~都電の軌道幅に痕跡が残る~
41自転車~初期には様々なタイプがあった~
42電車告知人~走りながら通行人に危険を知らせる~
43道路事情~武士も納得の左側通行~
44軽気球~ラッキョウのお化け?~
通信・郵便
45電信~電線に手紙をぶら下げる~
46郵便~ポストがトイレに~
47電話~「もしもし」ではなく「おいおい」~
情報
48新聞~前代未聞のお葬式~
49雑誌~硬派と軟派~
50写真~賊将の偽ブロマイド~

etc…

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